rxvt と Eterm


最近、気に入っているのが、rxvt と Eterm というターミナル。UNIX 使いの人なら普段は kterm を使って作業をしていることが多いと思う。あるいは、xterm かのどちらかだろうけど、日本語環境を考えると kterm でしょう。rxvt と Eterm はどちらも xterm ベースのグラフィック機能を強化したターミナルです。

僕はこれまで軽さを重視していたので、rxvt や Eterm は使いませんでしたが、自分のマシンに載せてみたところ、別段、重くて気になる、ということも無かったので最近は rxvt を愛用しています。まずは、この rxvt についての話しにしましょう。

rxvt に関しては FreeBSD 用のパッケージがあり、日本語にも対応しているので、パッケージをインストールしました。インストールしたのは ja-rxvt-2.4.9 というパッケージ。これは最新バージョンではありませんが、最新バージョンのパッケージは ELF フォーマットになっていて、FreeBSD 3.x 対応版です。FreeBSD 2.x では ELF フォーマットは扱えませんから(強引にライブラリを持ってきて動かすことも可能らしいけど)、これは使えません。というわけで、/stand/sysinstall を使って ja-rxvt-2.4.9 をインストール。簡単ですね。

kterm から rxvt に変えて何が嬉しいかというと、背景をつけることができる、ということ。kterm や xterm では背景色しか指定できませんでしたが、rxvt は背景に XPM 形式の画像が張りつきます。これが、なかなか初めて見るとインパクトあるんです。とりあえず、rxvt のみのスクリーンショットを見て下さい。

rxvt のスクリーンショット

こんな感じで背景が張りつきます。ただし、背景画像はパッケージには含まれていないので、自分で用意する必要があります。kterm と比べて違う部分は左側のスクロールバーが立体感のあるスクロールバーになっていることぐらいでしょうか。これは好みのわかれるところかも知れませんが、僕個人的には、rxvt のスクロールバーの方が作業がやりやすいです。
しかし、MacOS ライクなウィンドウマネージャである mlvwm にこういうカッコ良い背景を使うのはちょっと似合いませんね(^^;

背景に関しては引数で指定するか、リソースで設定します。引数の場合は

% rxvt -pixmap {XPMファイル名}

リソースで設定する場合は ~/.Xdefaults に

% rxvt*backgroundPixmap:	{XPMファイル名}
と書いてやれば良いです。リソースよりも引数が優先するようなので、起動時に気分で背景を変えてやれば良いでしょう。

当然のことなのですが、背景に絵が張りついていると、全面の文字が見えにくくなります。というわけで、背景はできるだけ暗い画像にして、文字の色を白系にするのが rxvt の基本でしょう。作業効率を考えると、背景を張り付けるのはカッコ良いというだけで、無意味ですね。でも、カッコ良い画面で自慢したいやん(^^;

さて、続いて Eterm の方ですが、こちらは rxvt よりも更に強烈です。まずは、スクリーンショットを御覧ください。今度は画面全体のスクリーンショットです。

Eterm のスクリーンショット

見ての通り、背景が透けてます。そして、うっすら緑のフィルターがかかった感じです。これだけ見ると、かなり見栄えが良いですね。そもそも Eterm は enlighentment というウィンドウマネージャ上で使うのが正しいようです。それか、AfterStep もしくは WindowMaker 。enlightenment はインストールしてあるのですが、カスタマイズのやり方がわからずに、ちょっとパスしてます。これについては、また、別の機会に。

さて、Eterm ですが、僕はインストールしたのは、最新バージョンの Eterm-0.8.8 。詳しい情報は Eterm Development Home Page(http://www.eterm.org/)からたどれますので、そちらを参照してください。当然、英語のホームページですが、英語がさっぱりダメな僕でもそこそこ必要な情報を得られましたので、読んで見て下さい。

Eterm に関してはパッケージではなく、ソースからコンパイルしました。ただし、ばりばりにグラフィカルなターミナルなんで、そっち系のライブラリとかがすでに入っていることが前提のようです。enlightenment が動作する環境なら問題ありません。僕は enlightenment を /stand/sysinstall を使ってパッケージでインストールしたため、その時に依存パッケージが勝手にインストールされていました。enlightenment をインストールする際に一緒にインストールされたパッケージは

  • fnlib-0.3
  • imlib-1.8.1
  • gtk-1.1.2
  • glib-1.1.3
  • giflib-3.0
  • esound-1.2.4

でした。ほとんど画像系のライブラリですが、ちょっとこの辺には疎いので、よくわかりません。esound-1.2.4 はサウンドライブラリなので、無くても良いでしょう。僕のマシンはスピーカつけてないので、音ならないし。Eterm を起動する度に ImLib の初期化メッセージが出て来るんで Eterm はこれを使っているんでしょうね。パッケージのコメントには「a graphic library for enlightenment package」と書いてありますので、enlightenment の画像表示のためのライブラリでしょう。ということは、やはり、Eterm は enlightenment で使うのが正しいのでしょうね。

さて、コンパイルは configure スクリプトが用意されてたので、簡単でした。手順は

% zcat Eterm-0.8.8.tar.gz |tar -xvf -
% cd Eterm-0.8.8
% ./configure
% make
% make install

で一発です(make install は当然 root 権限で)。

ただし、普通にインストールしたのでは、日本語が表示できませんので、configure 実行後、Makefile を修正してやる必要があります。KANJI を define してやれば良いので、CFLAGS に -DKANJI を追加してやります。おおもとになっている Makefile の CFLAGS のマクロを以下のように修正しました。

#CFLAGS = -g -O2 -I/usr/X11R6/include -I/usr/X11R6/include
CFLAGS = -DKANJI -g -O2 -I/usr/X11R6/include -I/usr/X11R6/include

これだけで良かったのかもしれませんが、良くわからなかったので、全ての Makefile を修正して cc 実行時に -DKANJI が入るようにしました。
これで、めでたく日本語の表示ができるようになり、kterm の代わりとして使えるようになりました。

さて Eterm のカスタマイズ方法ですが、少々変わっています。リソースで設定するのではなく、設定ファイルを書きます。デフォルトでは /usr/X11R6/share/Eterm/themes/Eterm 配下の設定ファイルが使用されるので、これを ~/.Eterm/themes/Eterm 配下にコピーしてカスタマイズします。MAIN というファイルがメインの設定ファイルなので、これを編集することでフォントの設定などができます。

Eterm の変わっているところは、スクリーンショットを見て頂ければわかりますが、ウィンドウマネージャが提供するウィンドウ枠がありません。代わりに Eterm 独自のメニューバーが出ていますね。これはデフォルトではないのですが、先程の設定ファイル MAIN の中で

borderless true

を宣言してやれば、ウィンドウ枠がなくなります。この状態で背景を透かしてやれば、スクリーンショットのようにカッコ良い画面になるわけです。背景を透かして表示するのは、設定ファイルでどうやるのかわからないので、僕は引数で指定しています。-O オプションをしていすると、背景が透けて、ルートウィンドウの背景になります。さらに、--tint オプションでフィルタの色を指定することができます。スクリーンショットの例では、

% Eterm -O --tint 0x80ff80

として Eterm を起動しています。

さて、この美しい背景画像ですが、これが Eterm についてきますので、お特な感じです。ただし、Eterm そのもの(Eterm-0.8.8.tar.gz)について来るサンプル画像は少しだけですので、以下のような背景集をダウンロードしてきて利用することができます。

  • Eterm-bg-scale-1.tar.gz
  • Eterm-bg-scale-2.tar.gz
  • Eterm-bg-tile.tar.gz

僕はこのうちの Eterm-bg-scale1.tar.gz だけを取ってきて利用していますがこれだけでも、50 種類の背景画像が入っています。簡単に全部見て見ましたが、どれも素晴らしく美しいグラフィックなので、Eterm を利用しない人もこれをダウンロードしておいて損はないでしょう。主要な ftp サイトに置いてあると思います。僕は ftp://ftp.dti.ad.jp/pub/X/Eterm/ からダウンロードしました。

ただ、これらを xsetroot を使ってルートウィンドウの背景にすると、一つの絵が繰り返し表示されて見栄えが良くありません。Eterm をインストールすると、一緒に Esetroot というコマンドがインストールされます。これを利用します。

% Esetroot -scale {ファイル名}

として -scale オプションを指定すると、その画像が画面全体に広がるように拡大してくれます。先程のスクリーンショットの背景も Esetroot を使って Eterm-bg-scale-1.tar.gz に含まれていた画像を貼りつけています。Esetroot では xpm 形式だけではなく、jpg 形式もオッケーです。

rxvt のスクリーンショットで背景になっていた画像も、実は Eterm 用の物なんですね。Eterm は強烈にカッコ良いのですが、少々使い勝手が悪いです。というか、カスタマイズの方法がまだ十分にわかっていないため、自分の思い通りの使い方ができないのですが。そのため、メインで rxvt を使っていて、背景には Eterm 用の画像ファイルを使っている、というわけです。この超美しい画像ファイル集は、Windows ユーザにもお勧めです。Windows ではさすがにここのウィンドウの背景を指定することはできませんが、デスクトップの画像として利用できますからね。

そんなわけで、最近は、Windows や MacOS には決してマネできないような美しい画面を楽しんでいます。


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