VAIO C1VJ に FreeBSD 4.6-RELEASE をインストールする


VAIO C1VJ に FreeBSD 4.6-RELEASE をインストールする際の手順を説明します。 僕が実行した手順を詳細に記述しますが、ポイントは PC-Card を利用できるようにする所だけで、 他のステップは、通常の FreeBSD のインストールと同じで特に注意する点はありません。

1. CD-ROM からブートさせる

純正の PC-Card CD-ROM ドライブ PCGA-DA51 を使えば CD-ROM ブートが可能です。 僕の VAIO は PCG-C1VJ/BP なので、CD-ROM ドライブが付属しているモデルでした。 純正の CD-ROM ドライブが無い場合は、別の PC-Card CD-ROM ドライブでもブートできるのではないかと思います。

USB CD-ROM ドライブでブート可能かどうかは分かりません。

純正 CD-ROM ドライブが無い場合は、ブートさせるところがポイントになるでしょう。

2. Kernel Configuration Menu

無事 FreeBSD のインストーラを使ってマシンをブートさせることができると、 最初に Kernel Configuration Menu が出てきますので、ここで


  Skip kernel configuration and continue with installation

を選択します。特に何も考えずに Enter を押せば、これになります。

3. PC-Card を認識させる

Kernel Configuration Menu をスキップすると、デバイスの認識が始まり、 インストール用のカーネルが起動します。

ここで、PC-Card スロットを検出し、以下のメッセージが表示されます。


  Found PC-card slot(s). Use PC-card device as installation media?

PC-Card CD-ROM からインストールを行うので、ここで [ Yes ] を選択します。

あらかじめ、配布物を MS-DOS 領域に展開してあり、そちらからインストールする、 という場合は、ここで [ No ] を選択しても構いません。が、CD-ROM からブートしているのに、敢えて配布物を MS-DOS 領域から取得する理由は無いでしょう。

[ Yes ] を選択すると、以下のようなメッセージが表示され、 PC-Card が使う I/O メモリの範囲を選択する画面になります。


  Default I/O address 0xd0000 - 0xd3fff
  D4      I/O address 0xd4000 - 0xd7fff
  D8      I/O address 0xd8000 - 0xdbfff
  DC      I/O address 0xc0000 - 0xdffff

ここで D4 (0xd4000 - 0xd7fff) を選択します。

続いて、PC-Card に使用する IRQ を聞いてきますので、


  4  IRQ 11  Verify IRQ 11 is not being used as PCI shared interrupe

を選択します。

I/O メモリアドレスと IRQ を選択したら、以下のようなメッセージが表示されますので [ OK ] を選択してください。


  Now we start initializing PC-card controller and cards.

そうすると


  Initializing PC-card controller ...

と表示され、しばらくしたら「ピロリーン!」という高い音が鳴って PC-Card が認識されます。

4. /stand/sysinstall Main Menu

PC-Card の認識が完了すると、/stand/sysintall が起動し、Main Menu になりますので、 通常の FreeBSD のインストールと同様に作業を進めていきます。

Main Menu では Standard を選択します。

5. FDISK

最初に FDISK によるパーティション作成を行います。 VAIO C1VJ では 12GB の HDD が 6GB ずつぐらいのパーティションに切ってありますので、 Windows が入っていない、後半のディスクに FreeBSD をインストールします。 ここに BSD パーティションを 1 つ作成してください。

6. MBR へのブートセレクタのインストール

FDISK が完了すると、以下のメッセージが表示され、MBR (Master Boot Record) に FreeBSD 標準のブートセレクタである boot0 をインストールするかどうかを聞いてきます。


  BootMgr  Install the FreeBSD Boot Manager
  Standard Install a standard MBR (no boot manager)
  None     Leave the Boot Record untouched

boot0 を MBR に書き込むなら、BootMgr を選択してください。

FreeBSD と Windows のデュアルブートにするためには、なんらかのブートセレクタをインストールする必要があります。 僕の場合、VAIO C1VJ にバンドルされている WindowsMe では MS-DOS モードが無い、 VAIO C1VJ をブート出来る FD ドライブを持っていない、という理由から、 FreeBSD インストール時に素直に boot0 をインストールしています。

7. スライスの設定をする

続いて FreeBSD Disklabel Editor が起動し、スライスの設定をします。 最低、swap パーティションと / パーティションの 2 つは作成しておく必要があります。 自分の使い方に応じて、他に分ける必要があるディレクトリがあれば、分けてください。

僕の場合は swap, /, /usr/home の 3 つのパーティションしか作成しません。

8. 配布物の選択

スライスの設定が完了すると Choose Distributions メニューになり、 インストールする配布物を選択します。自分の環境に必要な配布物を選択してください。

ただし、FreeBSD 4.6-RELEASE から、標準で配布物に含まれる XFree86 のバージョンが 3.3.6 から 4.2.0 に変更されています。VAIO C1VJ のグラフィックチップは ATI Rage Mobility-M1 ですが、XFree86 3.3.6 で利用するにはパッチが必要です。 せっかく、標準配布物が XFree86 4.2.0 になったのですから、ここは、 インストール時に XFree86 もインストールしてしまった方が便利です。 XFree86 4.2.0 であれば、特にパッチも必要なく、そのまま VAIO C1VJ で 1024 x 480 の環境が利用できます。

以下は僕の配布物の選択方式です。

まず


  7  X-kern-Developer

を選択します。これを選択した際に ports をインストールするかを聞いてきますので、 ここで ports のインストールも選択します。ports のインストールを選択し、 元の配布物選択画面に戻ったら


  B  Custom

に進みます。ここで X-kern-Developer の内容を微調整します。

まず、以下のものを追加します。


  compat22
  compat3x
  compat4x

続いて、以下のものを削除します。


  krb4
  krb5
  dict
  info

これだけ調整して


  X  Exit

に進みます。

9. インストールメディアの選択

配布物を選択したら


  Choose Installation Media

というメッセージが表示され、どの媒体(メディア)からインストールするかを聞いてきます。 PC-Card CD-ROM が認識できているので


  1  CD/DVD

を選択します。

10. インストールの実行

ここまでの作業では、ハードディスクには一切変更は行われません。 ですので、何か失敗していたら、電源を切ってやり直すことが出来ます。

本当にインストールを実行しても良いか、以下のように聞いてきます。


  Last Chanse ! .....

ここで [ Yes ] を選択すると、newfs が走り、インストールが開始されますので、 しばらく待ちます。5 程度で完了します。正常にインストールが完了すると


  Congratulations!

というようなメッセージが表示されます。

11. ネットワーク関連の設定

インストールが完了すると、諸々の設定を実行します。 まず、ネットワークの設定を行うか、以下のように聞いてきます。


  Would you like to configure any Ethernet or SLIP/PPP network devices ?

Ethernet インターフェースを持っていないのと、PPP の設定は後で手でやるので、 ここでは [ No ] を選択します。

続いて


  Do you want this machine to function as a network gateway ?

と聞いてくるので、これも [ No ] を選択します。 よく考えたら、ネットワークインターフェースの設定をしなかったんだから、 ここで [ Yes ] にするはずないのに...。

続いて inetd の設定を行うかを以下のように聞いてきます。


  Do you want to configure inetd and simple internet services ?

自宅で使うマシンなので [ No ] を選択します。 どうするか分からない人は [ No ] にしてください。

続いて anonymous FTP サーバとして利用するかを聞いてきます。


  Do you want to have anonymous FTP access to this machine ?

ここも [ No ] を選択します。

続いて FNS サーバとして動作させるかを聞いてきます。


  Do you want to configure this machine as an FNS server ?

ここも [ No ] を選択します。

続いて FNS クライアントとして動作させるかを聞いてきます。


  Do you want to configure this machine as an FNS client ?

ここも [ No ] を選択します。

12. セキュリティプロファイルの設定

以下のように聞いてきます。


  Do you want to select a default security profile for this host
  (select No for "moderate" security) ?

とりあえず [ No ] を選択します。 後で /etc/rc.conf で変更可能です。

13. コンソールの設定

コンソールの設定を変更するか、以下のように聞いてきます。


  Would you like to customize your system console settings ?

通常であれば、VAIO C1VJ は日本語キーボードなので、ここで [ Yes ] を選択し、


  3 Keymap    Choose an altenate keyboard map

から


  Japanese 106      Japanese 106 keymap

を選択するところなのですが、僕は日本語キーボードを ASCII 配列で無理矢理使うので、 ここではキーボードの設定は変更しません。 普通に使う方は、素直に上記のとおり Japanese 106 に変更してください。

VAIO C1VJ の日本語キーボードを ASCII 配列で使うためには、 (VAIO C1VJ に限らず)足りないキーが出てくるので、別途キーマップの書き換えが必要です。 その手順に関しては別ページにて紹介しようと思ってます。

14. タイムゾーンの設定

続いてタイムゾーンの設定を行います。


  Would you ike to set this machine's time zone now?

  Is this machine's CMOS clock set to UTC ?
  If it is set to local time, or you don't know,
  please choose NO here!

と聞いてくるので、ここで [ No ] を選択します。 日本国内で使う場合は必ず [ No ] を選択してください。

すると Time Zone Selector 画面になるので、


  5  Asia

を選び、そこから


  19  Japan

を選択します。そうすると


  Does the abbreviation 'JST' look reasonable ?

と確認されますので [ Yes ] を選択します。

15. Linux エミュレーションのインストール

続いて


  Would you like to enable Linux binary compatibility ?

と聞かれますので、Linux エミュレーションを利用したい場合は [ Yes ] を選択してください。僕は [ No ] にしています。

16. moused の設定

続いて moused の設定を行います。FreeBSD では moused というデーモンにより、 コンソールでもマウスを利用することが可能です。VAIO C1VJ のトラックポイントも PS/2 マウスとして認識されます。


  Does this system have a non-USB mouse attached to it ?

と聞かれるので、[ Yes ] を選択します。 そうすると Please configure your mouse というメニューが表示されるので、


  2  Enable  Test and run the mouse daemon

を選択します。これで、マウスが動くことが確認できます。 マウスが動くことを確認できたら、


  Now more the mouse and see if it works.
  (Note that buttons don't here any effect for now.)
  Is the mouse cursor moving ?

というメッセージに対して [ Yes ] を選択します。

最後に


  X  Exit

を選択して moused の設定を終了します。

17. X の設定

次に XFree86 の設定を行うか、以下のように聞いてきます。


  Would you like to configure your X server at this time ?

XFree86 の設定は後でやる(というか、使える XF86Cnfig ファイルを使い回している)ので、 ここでは [ No ] を選択します。 VAIO C1VJ での XFree86 の設定に関しては別途紹介する予定です。

18. pakcages の参照

ここで packages を参照するか聞いてきます。とりあえず [ No ] でスキップします。絶対最初から入れておきたい packages がある人は、 ここで入れておいても構いません。

19. ユーザの作成

ユーザアカウントを作成するかどうか、以下のように聞いてきます。


  Would you like to add any initial user accounts to the system ?

ここで、必ず [ Yes ] を選択し、自分用のアカウントを作成してください。 root しか存在しないようなシステムを作ってはいけません。

[ Yes ] を選択すると


  The submenus here allow to manipulate user group and
  login accounts.

というメッセージが表示されるので、ここで


  User   Add a now user to the system

を選択し、自分用のアカウントを作成します。 この際、Member groupswheel を記述するか、 Group0 にしてください。 FreeBSD では wheel グループに属するユーザしか root に su 出来ないためです。

20. root のパスワードの設定

最後に root のパスワードを設定します。


  Now you must set the system manager's password.
  This is the password you'll use to login as "root".

というメッセージが表示されますので、root のパスワードを考え、 2 回入力します。

21. インストール作業の完了

これでインストール作業は完了です。


  Visit the general configuration menu for a chance to set any
  last options ?

というメッセージに対して [ No ] を選択し、 メインメニューから


  X  Exit Install

を選択します。最後に


  Are you sure you wish to exit?
  This system will reboot (be sure to remote any floppies/CDs/DVDs
  from the drives).

というメッセージに対して [ Yes ] を選択すると、 マシンが再起動し、無事 FreeBSD がブートすれば、作業完了です。


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